2010年09月05日

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス) |水上 悟志

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)
水上 悟志
芳文社 刊
発売日 2007-10-27



細部の説明をざっくり省いた小世界。超能力者の主人公と、宇宙人のヒロイン。そして飛来する隕石。
粗筋と設定だけを聞くと、この作品は一見この上なく単純かつ類型的なセカイ系で、もはや消費し尽くされたネタのように思える。
が、そうじゃない。
何故か。それは主人公の柊光一が、いわゆるセカイ系や非日常系コメディによくある巻き込まれ型、葛藤型の主人公たちと一線を画しているから。柊光一は奴らと違って圧倒的に強いのだ。
柊光一はこの手の設定の主人公にありがちな、疎外感や普通へのコンプレックスを持たない。迷いがない。単細胞キャラというわけではなく、そういった悩みや葛藤をすでに通過しているのである。
「超能力なんか大したことねぇよ。努力で身につけたものじゃないし」
「他人ではなく自分に誇るために生きたいんだ。それは生まれついての超能力にあぐらかいてちゃできねぇんだよ」
そう言い切り、超能力者でありながら受験という平凡な目標の為に努力を重ねる柊光一は力に振り回されず、自身に対しても世界に対しても絶対的に揺るがない。
そうして事あるごとに才より努力こそ尊いと柊光一に断言させた上で、作者は才能という物の在り方をしっかりとした形で消化する。これが素晴らしい。
なんつーか当たり前のことを格好良く、説得力を持たせて伝えられるかどうかがクリエイターの優劣を決めるよなあ……とか思ったりした。
歳のわりに老成というか、達観しすぎている感のある柊光一がまるで嫌味になっていないのも作者の力量なんだろうなあ。

宇野常寛はゼロ年代の想像力において「(内的世界に引きこもる)碇シンジでは(決断力を持った)夜神月に勝てない」と言った。それはそうかもしれない。
しかし『目的と手段が入れ替わらない』柊光一の前では、夜神月も力に振り回されるだけの弱い人間にすぎない。


【 ダウンロード 】


posted by 信二 at 15:20| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

とある科学の超電磁砲


Angel Beats!


侵略!イカ娘


FORTUNE ARTERIAL


学園黙示録


ミルキィホームズ


ぬらりひょんの孫


真・恋姫†無双


kiss×sis


To LOVEる


こえでおしごと!


あそびにいくヨ!


セキレイ


俺の妹がこんなに可愛いわけがない


ヨスガノソラ


百花繚乱 サムライガールズ


アマガミSS


一騎当千DragonDestiny


えむえむっ!


君に届け


セキレイ


俺の妹がこんなに可愛いわけがない


ヨスガノソラ


百花繚乱 サムライガールズ



×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。